組踊　大川敵討（忠孝婦人又は村原）

登場人物

村原の比屋、その妻乙樽、その母、大川の若按司、喜瀬の大屋子、原国兄弟（松千代・金松）泊、西川の子、その使、谷茶の按司、石川の比屋、満納の子、瀬底捌庫理、門番、下部

概説

谷茶の按司は大川の按司を亡き者にするために大川の按司が諸按司征討を企てているとデマをとばし味方をつくり急に大川城を攻めた。大川城の頭役村原の比屋は今帰仁城に使に行って留守の出来事で大川按司は多くの部下とともに討死、若按司は谷茶の捕虜となった。村原の比屋の妻子と母は城を逃れ出てさまよいあるくところを村原と邂逅し復讐の企てをする。妻乙樽は捕われた若按司の乳母と名乗り谷茶城に入り込み、弁舌、色仕掛けで谷茶の按司を丸め込み村原と内通して機を見て若按司を連れ出して逃げる。大川の旧臣を糾合していた村原の比屋はこれを機会に一気に谷茶城を攻めて谷茶の按司を討取る。

（西江上区保存）