公開日 2015年02月17日
古見の浦節 (本調子) 〈伝承地:東江上〉
〔系統:会所踊い系<八重山。 踊の構成等:2人。 二才踊い衣装。小道具:笠をもって踊る〕
古見の浦の八重嵩よう
アシタリヌ
八重かさびスリ美与底よう
アシタリヌ
大意
古見の浦の八重岳は、幾重にも重なって本当に素晴らしく、いつまでも見ていたい。 〔琉歌大成〕
語意
古見の浦=八重山西表島の1集落の湾。 八重かさび=多くの山が重なって。八重岳は、古見岳のことで、高さ470メートルもあり、外には南風見岳(425・)、御座岳(420・)等の山々がある。美与底=古見村の同義語で対語。(『八重山民謡誌』)
解説
古見村は西表島の東部にあり、東は海に面する。北・西・南は原生林に覆われた200ー400メートル級の山が連なり、北は西表島最高峰の古見岳(469.5メートル)がそびえる(『沖縄県の地名』)。古見の浦と称する小さな湾がある。そこで眺める八重岳に連なる山々は何と素晴らしいことかと歌っている。
戦後、この踊りは、昭和57(1982)年に、各区持ち廻りで東江上区が民俗芸能発表会で披露した。
類歌
- 古見の浦の八重岳八重かさべみよそこいつも見ぼしやばかり 〔大成1905・琉全1250古見の浦節〕
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