公開日 2015年02月17日
沈仁屋久節(2) (本調子)〈伝承地:東江前〉
〔系統:会所踊い系<沖縄本島。踊の構成等:2人。二才踊い衣装。小道具:陣笠を持って踊る〕
一 沈仁屋久のあしや たがしはじみたが 沈仁屋久
イスリ我島二才たがにやうきとたせ
ヒヤルガ沈仁屋久 スリ沈仁屋久
二 豊かなる御代のしるしあらわりて 沈仁屋久
イスリ五日真南風十日ぐし夜雨
ヒヤルガ沈仁屋久 スリ沈仁屋久
大意
一 沈仁屋久の足の運びは、誰が始めたのだろう
我が島の若者たちが、すでに受け取ったようだ。
二 豊かな御代のしるしが現われて
五日は、真南風が吹き、十日ごしの夜雨が降ってくれるよ。
語意
(1)あしや=足の運び方(踊の)。 たがし=誰が。 はじめたが=始めたんだろう。 我島二才たが=我が村の青年たちが。 にゃ=素早く。 うきとぅたせ=自分のものにした。
(2)豊かなる御代=豊年の年。 しるしあらわりて=兆候があらわれて。 五風十雨は豊年の兆候。
解説
沈仁屋久という踊りの稽古風景であろうか。誰が始めたんだろう。足の運びや手の振り方を見ていると、若者たちはあっという間に自分のものにしている。
「舞踊の場合はこの曲を使用する。1988年9月採譜」と、1997年の『伊江島民謡舞踊曲工工四』に注書きがある。
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