名護や国頭(なぐやくんじゃん)

公開日 2015年02月18日

名護や国頭 (三下調子) 〈伝承地:西江上・西江前・川平・西崎〉

〔系統:会所踊い系<沖縄本島。 踊の構成等:2人。二才踊い衣装。小道具:無手で踊る〕

一 名護や国頭 本部や大宜味

 久志や今帰仁  恩納 金武間切

 エンヤラヤンザーサーエンエンヤー

 ハリバクヌシー

二 いくや伊集の木 樫木やしいの木

 とむん わかゆすぃ ざふん ちや木

 エンヤラヤンザーサーエンエンヤー

 ハリバクヌシー

名護や国頭

大意

一 名護や国頭 、本部や大宜味、久志や今帰仁、恩納 金武の間切を歌ったもの。

二 いくの木や伊集の木、樫木やしいの木、たぶの木、若いゆすぃ木、 かきの木、ちや木を歌ったもの。

語意

(1) 名護、国頭、本部、久志、今帰仁、恩納、金武=現名護市、国頭村、本部町、旧久志村(現名護市の一部)、今帰仁村、恩納村、金武町。 間切=王府時代の行政区画。今日の市町村。

(2) いく=イク(伊江島)。 イーク(首里)。 モッコク(つばき科)。 伊集=イジュの木。(つばき科)樫木=カシ(伊江島)。 カシギー(知花)。樫の木。アマミアラカシ(むな科)。 しいの木=シージャー(方言)。 椎の木。イタジイ(ぶな科)。 とむん=ホーガ(伊江島)。 タブ(沖縄広域)。 トゥムル(国頭)。タブノキ (くすのき科)。 わかゆすぃ=ユスィギ(伊江島)。 ユシギ(首里)。若いイスの木。 イスノキ(まんさく科)。 ざふん=ベッカニカキ。カキ(首里)。柿の木。カキ(かきのき科)。ちや木=チャーギ(伊江島・首里)。イヌマキ(まき科)。(大中桃原の二番も同じ)

解説

一番は、やんばるの間切を連ねたもの。類歌にたのむぞ節の一節として歌われている。

二番は、木の八つの名前を連ねたもの。

類歌

  • 名護や国頭本部に大宜味久志や今帰仁恩納金武まで 〔大成3155・琉全1180たのむぞ節〕

お問い合わせ

教育委員会
住所:伊江村字東江上75番地
電話:0980-49-2334
ファクシミリ:0980-49-2503

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