公開日 2015年02月20日
登場人物
宜野湾城主 神山の按司
神山の臣下 謝名の大主、高良の子
我如古大主、牧志の子
糸数の子、新垣の比屋
謝名の臣下 宇地原の比屋、喜友名の子
喜友名の馬番(間の者) 上原ひい、崎間ひい
伊佐の村頭 大山下庫理
大山下庫理の娘 亀松、乙樽
北山城主 湧川の按司
湧川の臣下 平敷大主、仲里の子
湧川の子
湧川の臣下門番 天底の子、崎枝のひや
解説
宜野湾の城主神山の按司の頭役謝名の大主は、伊佐浜で月見の宴を催した。
そこへ伊佐浜の村頭大山捌庫の娘、亀松と乙鶴の二人が潮汳みに来たのであるが、二人の美貌にほれこんだ謝名の大主は二人を呼んで酌をさせたり踊らしたりした。
謝名の大主は、早速大山捌庫理を呼んで二人の娘を切望したが、捌庫理は二人とも縁組みを済ましているので百姓と言えども約束を破ることは出来ないと固く断った。
この言葉に怒った謝名は即座に捌庫理を手討ちにした。
父を殺された亀松と乙鶴の姉妹は、父の仇討ちを決心し北山城主湧川按司に請願し、四年間武芸を習い、湧川按司の斡旋で神山按司の許しを得て、伊佐村の広場で多くの見物人の見守る中で見事仇敵謝名の大主を討ち取った。
(西崎区保存)
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