公開日 2015年02月21日
登場人物
富盛大主、棚原の若按司虎松、弟亀千代、その母、天願の按司、平安座大主、平安名大主、石川のひや、狩人。
概説
棚原の城は無法な天願の按司に攻められ、棚原の按司は家来と共に討死、只富盛大主はをなぢゃら若按司と城を脱出したが、天願の追及がきびしいので富盛と若按司母子は別々に隠れて時機を待ったところへ天願の按司が本部山に猪狩りを催すと聞いて富盛は先廻りして山中に隠れ天願を待ち受ける。
若按司もこれを伝え聞いて馳せ参ずる。何事も知らずに猪狩にきて天願の按司は二人に討たれる。
「この天願の按司は按司の代表みたいなもので按司といえば天願の按司の名が出る程悪按司として知られている。この劇に富岡大主といって山ごもりしているものすごい人間が出て来る頭髪もぼうぼうと乱れ、眼はきらきら光り山ぬすどのさまである。狩人の台詞にアッパと言うことばがある。いろいろと疑問にされていたがアヒア豚と同様なことで即ちアッパヤマシシとは親山猪かあるいは大山猪の意であろうと言われている。」
(川平区保存)
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